ポスドク・院生の就職情報：博士の就職・ポスドクの転職その２（ポスドク就活ライフ）

ポスドク・院生の就職情報：博士の就職・ポスドクの転職その２（ポスドク就活ライフ）
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博士の就職・ポスドクの転職

その１．ポスドクの転職・博士の就職情報（インターネット活用編）

その２．ポスドク・院生のの就職情報

その３．ポスドク・院生のお役立ち情報（公募他）

番外編．ポスドク・院生の出張・航空券・宿泊予約

博士の就職・ポスドクの転職
その２．ポスドク・院生の就職情報

転職セミナー：
上にも書きましたが、転職エイジェントや各企業主催の転職セミナーなどを利用してみるのも良いでしょう。毎週のように何かしらのセミナーやイベントが行われています。情報収集や自己啓発になります。

教授推薦やＯＢＯＧのコネクション：
これは強いようです。たしかに天文業界じゃなかなか難しいですし、うちの場合は全く利用できませんでしたが、活用できるところなら有力です。それに、少しでも専門を生かしやすいところに行けるかと思います。

これも、研究室関連のツテだけでなくて、サークルからお友達から学部時代の同級生から何でも、使えるものは使ったらいいと思います。研究生活が長くなるとその辺の付き合いはなくなるけれど、そうでなければ情報収集だけでも協力を仰ぐことはできるでしょう。

大学推薦：
これも、使えれば強いようです。東大・京大や進学率の高いところだとみんな民間就職を望んでないから、大学推薦枠は余ってたりすることもあるようです。

大学全体の掲示板、理学部の掲示板、学科ごとの掲示板は要チェックです。

隣の学科まで定期的に見に行くとか、物理学科は募集が多いとか関連分野の募集が多いとか、自分の所属や希望に従って足を運びたいものです。新卒限定だからポスドクには推薦は無いけれどね。

大学・就職センター主催の就職セミナー・会社の合同面談：
これなんかはかなり利用できます。ポスドクでもなんでも在籍中なら（正式に在籍していなくてもなんとかなる）院生・学部生と一緒に利用することができます。そもそも就職活動のいろはから説明を受けることができますし、エントリーシートの作成方法・注意点や作成のポイント、就職活動の手順から、業界研究・企業へのコンタクトなどに活用できます。
- 京都大学
  
  京都大学には、学生総合支援センターキャリアサポートルームというところがあります。
  
  旧キャリアサポートセンターの主催で、私がポスドクをしていた2006年の時点では既に、毎週のようにセミナーが開かれていました。
  
  上記リンク先から、「イベント情報/イベント一覧」をクリックするといろいろと情報が得られます。会場の入り口で学生証の提示が求められますが、ポスドクでも入口で頼めば入れます。上記リンク先を見ると、既卒者・若手研究者（ポスドク等）も参加可能と書いてあります（入口受付でその旨を口頭で申し出ろと書いてあります。ポスドクって、立場によっては、正式な身分証明書ないんですよね。私の在籍時はそんなことは書いてませんでしたが、口頭で説明して入れてもらいました）。
  
  「イベント一覧」を見ると、さまざまなイベントが開かれていることが分かります。私が参加した頃の就職セミナーでは、履歴書やエントリーシートの書き方から始まり、面接の受け方などの説明を受けられました。
  
  2017年度は以下のイベントがあるようです。予約が必要ですが、2017年度中にも何度も開かれています。
  - エントリーシート個別指導講座
  - 集団面接対策講座
  - グループディスカッション対策講座
  - 京都市立学校教員採用試験説明会
  - 公務員試験面接対策ガイダンス
  - インターンシップガイダンス
  - オウム新試験合格者向け模擬面接
  - 国家総合職（院卒）政策課題別討議対策セミナー
  - 公務員試験合格者向け模擬面接
  - インターンシップES対策
  - 公務員試験合格者向け模擬面接
  - 国家公務員（大卒・一般）・地方上級集団討議対策
  - インターンシップGD対策
  - 国際公務員セミナー「国際民間航空機関(ICAO)の業務について」
  - 夏のキャリアフォーラム
  - 博士収束支援セミナー「博士就職、実際のところ」
  - 公務員試験ガイダンス、行政
  - 公務員試験ガイダンス、技術
  - 就職活動キックオフガイダンス
  - 先輩シリーズ
  - 外国人留学生のための就職ガイダンス
  - 人事の本音
  - 京都大学博士・PD対象「キャリアフォーラム」
  これらは院生・ポスドクに今後のキャリアパスを考えてのものであるし、プレゼン研修については民間就職に限らず研究発表全般を対象としたものでしょう。
  
  他にも、「イベント情報/合同企業説明会」をクリックすると、企業説明会の情報が得られます。こちらも既卒者・若手研究者（ポスドク等）も参加できます。京大生以外も参加可能と記載があるイベントもあります。
  
  2016, 17年度では、
  - 京大生のための合同企業説明会(2016/7/4)
    
    【メーカー】東洋新薬／ＤＭＧ森精機／ＪＮＣ／リンナイ／三菱自動車工業／由利ロール／太陽精機／エンゼルプレイングカード／ダイコク電機／シグマ／サンテスト／金陽社／シーヴイテック／能瀬精工【商社】トラスコ中山【流通】バローホールディングス【建設・不動産】東建コーポレーション／リオ・ホールディングス／大建工業【運輸】西濃運輸【情報・通信】ノバシステム／スナップショット／ネオレックス／構造計画研究所／バーチャレクス・コンサルティング／数理計画／コーデソリューション／ソリトンシステムズ／アイヴィス／スミセイ情報システム／ウェブクルー【サービス】開智日本橋教育グループ／日本入試センター
  - 京大生のための学内企業面談会 FINAL(2016/7/9)
    
    【新聞】読売新聞社【医療機器メーカー】湯山製作所【非鉄金属メーカー】古川電機工業【情報・通信（【ゲームソフト）】Donuts 【排水熱処理サービス】エステム【精密機器メーカー】太陽精機【情報・通信（ソフトウェア）大津コンピュータ【情報・通信（コンサルティング）】バーチャレクス・コンサルティング
  - 博士･ポスドク対象合同企業説明会「キャリアフォーラム」(2017/2/4)
    
    NEC中央研究所、カネカ、SUMCO、産業総合研究所、サンディスク、資生堂、第一三共、田辺三菱製薬、中外製薬、DeNA、テルモ、とめ研究所、ニューフレアテクノロジー、ノバルティス、ファーマ、パナソニック、物質・材料研究機構、みんなぎ、他
  - 合同企業説明会「キャリアフォーラム」(2017/3/1, 2, 3)
    
    ＩＨＩ、AGC旭硝子、伊藤忠エネクス、伊藤忠商事、伊藤忠丸紅鉄鋼、NEC、 NTTコミュニケーションズグループ、NTTファイナンス、エンゼルプレイングカード、大阪ガス、オースビー、大林組、オービック、開智学園、川崎重工業、カワサキライフコーポレーション、ギガフォトン、九州旅客鉄道、クボタ、原子力発電環境整備機構、神戸製鋼所、コーデソリューションゴールドマン・サックス、小林製薬、沢井製薬、サンエース、三機工業、産業技術総合研究所、JNC、JFE条鋼、JFEスチール、J-POWER、塩野義製薬、SHIFT、島津製作所、昭和産業、神鋼環境ソリューション、新日鐵住金、新日鉄住金ソリューションズ、スカパーJSAT、住友化学、住友ゴム工業、住友電工、セイコーエプソン、積水化学工業、セック、ソニー、損害保険ジャパン日本興亜、ダイキン工業、大建工業、大鵬薬品工業、千代田化工建設、帝人、デンソー、東亜合成、東海カーボン、東京ガス、東芝、東芝三菱電機産業システム、東洋新薬、豊田自動織機、豊田中央研究所、日本触媒、日本新薬、日本政策金融公庫、日本電信電話（NTT研究所）、日本政策投資銀行、野村総合研究所、パナソニック、バルテスグループ、阪急電鉄、ビービット、福島工業、富士通ゼネラル、富士電機、富士フイルム、ブリヂストン、古河電気工業、堀場製作所、丸紅、三井住友カード、三井住友ファイナンス&リース、三菱UFJ信託銀行、三菱自動車工業、三菱重工業、三菱商事、三菱総合研究所、持田製薬、モリタホールディングス、レオクラン、ローム、ワークスアプリケーションズ
    
    あいおいニッセイ同和損害保険、アサヒ飲料、旭化成、味の素、アステラス製薬、アストラゼネカ、出光興産、エー・ディー・ワークス、江崎グリコ、SGホールディングス、 NTTデータ、NTT都市開発、大塚製薬、カゴメ、カルビー、共同通信社、協和発酵キリン、キリン、グラクソ・スミスクライン、クラレ、国際協力機構、国際石油開発帝石、サントリー食品インターナショナル、JX金属、JFEエンジニアリング、JFEシステムズ、 JT、ジェーシービー、滋賀銀行、シグマ、シスメックス、スズキ、鈴与、住友商事、住友倉庫、住友林業、セブン銀行、大正製薬グループ、大同生命保険、大日本住友製薬、太陽精機、大和証券グループ、タキヒヨー、中部電力、TIS、DMG森精機、DeNA、テクノプロ　テクノプロ・R&D社、テルモ、東京海上日動火災保険、東京急行電鉄、東京電力ホールディングス、東洋紡、都市再生機構、豊田通商、長瀬産業、 NEXCO西日本、NTT西日本、日揮、日産自動車、日本合成化学工業、日本通運、日本放送協会、日本郵船、ニトリ、日本原子力研究開発機構、日本証券業協会、日本生活協同組合連合会、日本電産、日本入試センター、日本農薬、日本ユニシス、ネオレックス、ハーモニック・ドライブ・システムズ、パナソニック　エコシステムズ、阪神電気鉄道、バンダイ、バンドー化学、富士通、ブラザー工業、古野電気、ベネッセコーポレーション、みずほ証券、みずほフィナンシャルグループ、三井化学、三井住友海上火災保険、三井住友信託銀行、三井ホーム、三菱ケミカル、明治グループ、ヤマハ、ヤンマー、ユニチカ、リクルートマーケティングパートナーズ、ルクサ
    
    アイ・エム・エス・ジャパン、アイヴィス、朝日新聞社（技術部門）、朝日生命保険、アビームコンサルティング、アララ、いい生活、イトーキ、ヴァリューズ、ヴィッツ、ウィルグループ、宇部興産、SMBC日興証券、エスネットワークス、 NRIサイバーパテント、オーシャン貿易、オリンパス、カネカ、かんぽ生命、キャロットソフトウェア、京セラ、京セラコミュニケーションシステム、京都製作所、 Google、国際協力銀行、参天製薬、シティ・コム、商船三井、昭和シェル石油、昭和電工、新エネルギー・産業技術総合開発機構、信金中央金庫、スギノマシン、住友生命保険、ソディック、第一三共、第一生命保険、大同キャスティングス、ダイドードリンコ、宝酒造、タカラバイオ、TASAKI、田島ルーフィング、田辺三菱製薬、中外製薬、DIC、データフォーシーズ、テクノスデータサイエンス・エンジニアリング、デンロコーポレーション、JR東海、東京海上日動あんしん生命保険、東京地下鉄、東レ、凸版印刷、トヨタホーム、NEXCO中日本、ナリス化粧品、JR西日本、日東電工、日本化薬、日本製紙、日本製粉、日本年金機構、日本アイ・ビー・エム、日本貨物鉄道、日本経済新聞社、日本写真印刷、日本水産、日本総合研究所、日本調剤、能瀬精工、野村不動産、ノリタケカンパニーリミテド、ハウス食品、パソナグループ、阪和興業、 PwCあらた、PwCコンサルティング／PwCアドバイザリー、日立金属、プライマル、 freee、三谷商事、三井住友銀行、三井不動産リアルティ、ミツカングループ、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、三菱UFJリサーチ&コンサルティング、三菱マテリアル、村田機械、村田製作所、明治安田生命保険、森合精機、USEN、横浜ゴム、ライオン、YKKグループ
  - 夏のキャリアフォーラム(2017/7/10)
    
    Gunosy、JNC、アイヴィス、エンゼルプレイングカード、サービス＆セキュリティ、バルテス、ビービット、モリタホールディングス、リオ・ホールディングス、岡安ゴム、開智学園、新日本工機、森合精機、数理計画、太陽精機、田島ルーフィング、東芝、東洋新薬、日本通運、能瀬精工、キャロットソフトウェア、三菱電機メカトロニクスソフトウエア、日本タタ・コンサルタンシー・サービシズ
  ここには博士の就職支援用のページもあります。「博士就職支援/ガイダンス・セミナー等」をクリックすると、博士向けのイベント情報を得られます。博士・ポスドク向けのイベントやセミナーが多数開催されています。
  
  2016, 17年度では、
  - 第１回京都大学博士・ＰＤ就職セミナー「博士・ポスドクのための就職活動スタートアップ講座」(2016年8月30日)
  - 第２回京都大学博士・ＰＤ就職セミナー「採用担当者に聞く『博士の就職』①」(2016年10月30日)
  - 第３回京都大学博士・ＰＤ就職セミナー「採用担当者に聞く『博士の就職』②」(2016年11月27日)
  - 博士･ポスドク対象合同企業説明会「キャリアフォーラム」(2017年2月4日)
  - 奈良先端科学技術大学大学院「博士後期学生・ポスドク対象　JOB FESTA 2017」
  - 博士就職支援セミナー「博士採用、実際のところ」(2)(2017年10月21日)
  - 京都大学博士・PD対象「キャリアフォーラム」(2018年2月10日)
  - K-CONNEXキャリアアッププログラム「研究プレゼンテーションの心得　?その聴衆はあなたに何を期待しているのか？?」
  私が在籍していたころ(2006年)は業界研究セミナーというものが毎週２回開催されており、いろいろな企業が毎日３社ずつ来て面談していました。人事担当者や研究職などの方々と直接話せる機会もあります。上記リンク先から、過去の分まで見ることができます。多くの企業が参加していました。キャリアサポートセンター主催のOB・OG交流会ではさらに多くの企業・団体が参加するため、情報収集のチャンスです。利用できる立場なら利用してみたらいかがでしょうか。
  
  京都大学では他にも、京都大学若手研究人材キャリアパス多様化計画というプロジェクトもあり、セミナー、進路に関するカウンセリング等が行われています。
- 東京大学
  
  東京大学でも同じようにキャリアサポート室というところがあります。このページの「イベント情報」をクリックすると「博士・ポスドクセミナー」というページあります。
  
  例えば2016年では以下のセミナーが開催されました。
  - 博士・ポスドク対象「キャリアセミナー」(2016/10/25)
  毎年、博士・ポスドク対象「企業説明会」も開催されており、博士・ポスドクの就職難への対策は打たれつつあります。これには、ポスドク採用に積極的な企業が参加しています。
  - 2016年12月10日開催分の参加企業は、
    
    旭化成、アステラス製薬、協和発酵キリン、第一三共、産業技術総合研究所、ＪＮＣ、日本IBM（東京基礎研究所）、テルモ、田辺三菱製薬、本田技術研究所、インテージテクノスフィア、日本たばこ産業（JT）、ＮＥＣ（日本電気）中央研究所、ナガセ、東レ、大日本住友製薬、マッキンゼー・アンド・カンパニー、データフォーシーズ、DMG森精機、NHNテコラス、アカリク医薬品医療機器総合機構（ＰＭＤＡ）、ワークスアプリケーションズ、Gunosy、ディー・エヌ・エー
  その他、ポスドク向けのキャリア支援や、ポスドク向けメールマガジンも利用可能です。大学院生もポスドクも一番多いから、問題も大きく、支援に力も入れ始めたようです。また、通常の院生向けの業界研究会には多くの業界・企業のOB・OGが参加して出展します。
- 名古屋大学
  
  名古屋大学にも学生総合支援課就職支援室というところがあります。
  
  既卒者参加可能なイベントが開催されています。
  
  その他、就職支援のためのメールマガジンの購読等を行うことができます。

直接応募：
それから、気になる企業、ネットで見つけた企業でも良いのですが、自分が応募してよいか（年齢制限や経歴の条件から外れるけど良いか）、どのような仕事があって人材を募集しているのかなどは、企業の人事担当に直接問い合わせても良いようです。

求人活動には人手も経費もかかることもあり、自分に合う求人を出していない企業も多いので、直接コンタクトを取る価値はあります。あくまでダメモトの気持ちで。

企業のホームページにはたいてい求人のページがありますから、そこに登録して応募しても、もちろん良いです。通常の転職では、最近はこうしてネットまたは電話や郵送で直接行うようですね。このページは、ポスドクが普通に就職活動しても話にならないというのを大前提に書いていますし、皆さんそう思っているかと思います。しかし、このように普通に応募してもまったく問題ありません。

ポスドク・大学院生の転職活動について、雑感：
ポスドクに限らず、就職活動は、自分で時間とお金を使って、労力を惜しまず、苦労を厭わず、しかも自分が何をしたいのか考えるのが重要です。

大学生活・研究者生活が長くなると、そのあたりの意識が弱くなって来るので注意してください（教授や他のポスドクや院生を観察すれば、どういう点がダメでどういう点を伸ばすべきなのか、おおよそ分かるかとは思います）。