【ニュース】「博士先生」5人、高校に 理数系充実ねらい採用
秋田県で、「博士先生」たちが高校の教壇に立っている。県教委が今年度始めた、博士号を持っている人を対象にした教員採用で、5人が誕生した。少子化などで大学教員のポストが限られるなか、行き場を求める研究者と、人材を求める県教委の思いが一致した。
横手市の県立横手清陵学院高では5月半ば、ゼミ形式の物理の授業で、2年生6人が200冊余りの学会誌をめくっていた。工学博士号をもつ須田宏教諭(36)の私物だ。生徒たちは「モーターと浮力の関係」など自分の研究テーマにあった論文を探していく。(